10月の日銀企業物価指数、印刷用紙は前月比横ばい
10月の日銀企業物価指数(2010年平均=100、速報値、消費税含まず)によると、印刷用紙の国内価格指数は4〜5月をピークにじりじりと下落していたが、10月は前月に比べ横ばいとなった。
品種別では、上質紙、微塗工紙、特殊印刷用紙が前月比横ばい。中質紙、下級印刷用紙は上昇し、塗工紙のみが下落した。
上質紙の10月指数は前月比で横ばい、前年同月比では2・6%高となった。それでも、最近のピークである3月に比べると0・3%安い。塗工紙の10月指数は前月比0・2%安、前年同月比1・4%高。直近のピークである5月に比べると1・2%安い。
印刷用紙関連では、情報用紙がPPC用紙の前月比上昇を映し、0・3%上昇した。
ちなみに印刷用紙の10月輸出価格指数は、円ベースの117・9で前月比0・9%上昇した。契約通貨ベースは95・9で同横ばいであり、為替の円安化が影響した。
輸入価格指数も同様。円建てで輸入されている塗工印刷用紙は共に100・7で前月比横ばい。しかし「紙」という括りでは契約通貨ベースの101・7で前月比横ばいだが、円ベースは107・9で同0・4%上昇した。
(紙之新聞)
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