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9月のアジア紙市況、香港の需要は一向に回復せず

 日本紙パルプ商事国際事業本部がまとめた9月のアジア市況のうち、指標となる香港の一般市況は、春先の旧正月明けから一向に需要が回復せず、この状況は当面の間読くものと見られる。印刷用紙主要メーカーは引き合いごとに特値を設定し、大口需要の取り込みを行っている。日系メーカーは円安を背景に大幅な価格調整を始めており、限られた需要を巡って価格競争が激化している模様だ。
 新聞用紙は、第3四半期の一般市況は1トン当たりCIF540〜555米ドルほどだったが、第4四半期は更に下落し、一般価格はCIF520米ドル、大手に関してはこれを下回る価格レベルで決着している。北米はついて行けず欧州品が有力になっている。
 上質紙は、9月の受注価格はエイプリル、APP等の中国の主要メーカー価格はCIF790〜840米ドル(平判、DTHC)で、先月並の水準で推移。引き合いによっては上値、底値とも下落傾向。
 日本の主要メーカーもローカル品の値崩れで回復は限定的。小売価格はアジアメーカー品が2・85〜3・20香港ドル(825〜985米ドル)程度。主要日本メーカー品は3・25〜3・45香港ドル程度。
                               (紙之新聞


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