近畿印刷工業会、マーケット拡大の商品づくり学ぶ講演会

　近畿印刷工業会（会長＝西井幾雄ＮＰＣコーポレーション社長）の営業、生産部会による合同部会が１１月７日に太閤園（大阪市）であり、経営戦略コンサルタントの鈴木博毅氏を講師に招いた講演会「『失敗の本質』に学ぶ、日本の組織とリーダーの問題〜企業・組織がマーケットを拡大する唯一の方法２０１４〜」が開かれた。
　講演で鈴木氏は不況下でも業績を伸ばした企業の成功事例を挙げ、現状打破に向けた新たな戦略やイノベーションについて解説した。
　「伸びている会社は目標を変えている。市場を奪い合う考え方から離れ、市場を作り出す発想へ転換した。目の前にいない顧客をイメージし、どうアプローチすればよいか考える」と話し、これまでニーズのなかった顧客に自社製品を売り込む戦略を提案した。
　健康な人に投薬するワクチンやパソコンのブルーライト用メガネ、針を使わないホッチキスなど、いずれも視点を変えた商品づくりがマーケットを拡大させた事例を紹介。変わり種のアイス「ガリガリ君」（赤城乳業）が毎年大ヒットする要因はアイスとしての品質ではなく話題性にあると強調した。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（紙之新聞）


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