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読書調査、本の購入額・読書率減少の一方でネット伸びる

 毎日新聞社の「第68回読書世論調査」によると、4月の消費税増税で本の購入費を「変えていない」人が8割を超えた。「減らした人」が13%だったのに対し、「増やした人」は1%だった。「増やした人」がよほど高額な本を購入していない限り、全体として本の購入額は減ったことになる。
 本の購入額が本当に減ったかをみるために、1ヵ月間の本の平均購入費を2013年の調査結果と比べたところ、「4000〜5000円未満」「5000円以上」など購入額が高い層が1ポイント減っているのに対して、「本は買わない」「1000円未満」の低い層は、それぞれ2ポイント増えている。
 高額購入層の減り方が小幅ながら金額的には大きな影響があるので、1人当たりの購入費は昨年より減少したことになる。
 一方、読書率も微減となっている。普段、書籍を「読む」と答えた人は52%、雑誌を「読む」人は49%。書籍か雑誌のいずれかの割合を示す総合読書率は69%で、書籍、雑誌、総合のいずれも昨年より2ポイント減少した。
 また、新聞を「読む」は前年比4ポイント減の65%となった。テレビを「見る」は同1ポイント減の94%、ラジオを「聴く」は37%と横ばい。インターネットを「する」人は同4ポイント増の61%となった。
                               (紙之新聞


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