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9月の印刷用紙、上級紙は代理店販売が3ヵ月ぶりの増加

 9月の上級紙・塗工紙・微塗工紙のメーカー総生産量は55万2848トン(前年同月比6・8%減)、国内総払出量は53万4811トン(同7・1%減)で、いずれも6ヵ月連続で減少した。
 一方、代理店国内総販売量は53万8109トン(同4・4%減)で6ヵ月連続の減少となった。
 その結果、メーカー・代理店の総在庫量は104万9799トン(同7・8%増)で在庫率は5ヵ月ぶりに200%台を割り、195・1%となった。
 代理店の国内販売では、上級紙のみ前年同月比1・4%増と3ヵ月ぶり増加したが、一大消費地の東京市場の印刷用紙Aは同6・0%減と3ヵ月連続減少した。代理店が中心的に扱う巻取は同7・0%増だったが、主に卸商が扱う平判は同8・8%減と対照的で、大手印刷に回復の兆しはあるものの、中小印刷業界の回復は遅れている。
 大手卸商の中間決算が出ているが、減収減益でしかも大幅な経常損失となり、「これほどひどい結果になるとは、やはり、消費増税より昨年からの2度の値上げが響いた」と話し、第4四半期の回復に期待する。
                               (紙之新聞


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