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9月の書籍・雑誌は販売額が0・7%減と持ち直す

 出版科学研究所が発表した9月の書籍・雑誌販売推定額(本体価格)は、前年同月比0・7%減の1508億2900万円となり、前月の大幅減(7・9%減)から微減へと持ち直した。送品稼働日が1日多かったことが要因。
 内訳は書籍が同0・4%減の758億3700万円。雑誌は同1・1%減の749億9200万円となった。雑誌は前月の2ケタ減(10・1%減)から大きく持ち直した。雑誌の内訳は月刊誌が同0・6%減、週刊誌は同3・3%減で、いずれも落ち込み幅は縮小した。
 返品率は書籍が前年同月と比べ0・4%ポイント減の35・4%で3ヵ月連続改善。雑誌は同0・2ポイント減の38・3%となり返品上昇がようやくストップした。
 9月の書店店頭の売り上げは書籍・雑誌とも約7%のマイナスで販売状況は一向に好転しない。
 書籍のうち文芸書は、西尾維新の「物語」シリーズの最終巻『続・終物語』(講談社)が初版20万部で刊行され売り上げトップに。百田尚樹の『フォルトゥナの瞳』(新潮社)も12万部と人気作家の新刊が好調に推移している。しかし、文芸書全体では前年同月比20%超の減少と大きく落ち込んでいる。
                               (紙之新聞


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