印刷用粘着紙、紙系の出荷が堅調で上半期は３％増

　今年４月の消費増税後、印刷用紙を中心とする需要が伸び悩んでいる中、印刷用粘着紙の出荷は伸びている。会員企業８社が参加する印刷用粘着紙メーカー会（大内昭彦会長）がまとめ、発表した２０１４年上半期（１〜６月）の印刷用粘着紙の出荷総量（紙系、フィルム系）は、対前期比３％増の３億９０７９万平方メートルとなった。
　そのうち、紙系粘着紙は３億０４３７万平方メートル（対前期比４％増）と伸び、フィルム系粘着紙も８６４２万平方メートル（同２％増）と伸びている。
　特に紙系は、消費増税後の第２四半期（４〜６月）も前年同期比で反動減の影響も見られず、４月と５月は前年同月比で前年並みの横ばい。６月は同１％増と回復している。消費増税前の第１四半期（１〜３月）の需要増が効いていて、上半期全体では前年同期比４％増となった。
　これに対して、フィルム系の第１四半期も消費増税前で伸びており、４月になっても前年同月比１％増だったが、５月は同１％減、６月も同２％減と需要は落ちて、第２四半期は前年同期比０・７％減となっている。ただ、上半期全体では消費増税前の需要増が効いて同２％増となった。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（紙之新聞）


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