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日本画家の新作で日本画専用の大濱紙をアピール

 高知県いの町で開発された「大濱(おおはま)紙」を使った展覧会「大濱紙の力、絵の力 燦々(さんさん)会日本画展」が10月1日から7日まで、大丸心斎橋店(大阪市)で開かれた。丸栄堂(東京都)が協力した。
 大濱紙は日本画専用の高級手漉き和紙。千年保存できる優れた耐久性を目指し、高知県立紙産業技術センター(いの町)と紙職人、画商、画家らが一体となって、2008年に研究開発した。高知の楮(こうぞ)を主体に厳選した国内原材料のみを使用。薬品は一切使わず、伝統的な素材処理で製造されている。
 会場では、松尾敏男氏や菅原健彦氏ら現代日本画壇を代表する画家約40人が大濱紙に描いた新作約80点を披露。大濱紙の持つきめ細かさや発色の良さなどに来場者が見入っていた。同展は大濡紙の普及啓発を図ろうと、東京や名古屋などを巡回する予定という。
                               (紙之新聞


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