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8月の香港市況、需要の落ち込み続き価格調整始まる

 日本紙パルプ商事国際事業本部がまとめた8月のアジア市況のうち、指標となる香港の一般市況は、需要の落ち込みが続いており、大手印刷会社も年末にかけて更なる需要の減少を懸念し始めた。各品種とも、限られた需要の取り込みを巡り価格競争が広がり、価格維持でシェアを失った日系メーカーも価格の調整を始めた。
 新聞用紙は、第3四半期の1トン当たりCIF540〜555米ドル、第4四半期は北米の需要減から生産余力があり、欧州品、アジア品入り乱れて競争激化し、市況改善は困難と予想される。
 上質紙の受注価格はApril、APP等を中心に中国品はCIF780〜840米ドル(平判DTHC込み)7月並で、特値設定のケース多く、底値は崩れやすい。日本主要メーカーも柔軟に価格調整している。
 小売価格はアジア品が2・85〜3・20香港ドル(825〜985米ドル)程度、日本品は3・25〜3・45香港ドル(820〜860米ドル),程度まで下落。
 コート紙は全体的に需要減、中国大手メーカー品は740〜750米ドル(平判、DTHC含まず)程度、その他は720〜740米ドル程度、韓国品は750米ドル程度の前月並。一部は特値で注文数量を維持の対策を取っている。
                               (紙之新聞


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