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8月の印刷用紙、国内代販5ヵ月連続減で価格競争激化へ

 8月の上級紙・塗工紙・微塗工紙のメーカー総生産量は59万3908トン(前年同月比4・4%減)、国内総払出量は47万9611トン(同10・4%減)で、いずれも5ヵ月連続減少した。一方、代理店国内総販売量は46万0046トン(同8・8%減)で、こちらも5ヵ月連続で減少した。その結果、メーカー・代理店の総在庫量は110万1813トン(同8・7%増)で在庫率は230・6%となった。前月より31・9ポイント上昇し、1万3815トン増加して4ヵ月連続100万トン台となった。.
 国内代理店販売の5ヵ月連続減少に対応して、メーカーの生産・出荷も5ヵ月連続で減少し、それに伴い総在庫量が膨らむことで、市場では価格競争が次第に激しくなって来ている。
 消費増税の反動も3ヵ月間と予想し、秋需に向けて夏場以降の需要回復を見込み、価格を堅持していた東京の紙流通市場も、一向に需要が回復しないことにシビレを切らし、8月から価格に手を付けている。
 9月に入って増税の反動も解消し、需要回復を期待していた紙流通各社だったが、需要は一向に伸びず、期待は外れの卸商間で価格競争が目に見えて来て、じりじりと値下がりが始まっている。
                               (紙之新聞


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