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8月の出版販売額、雑誌の減少幅が10%台に拡大

 出版科学研究所が発表した8月の書籍・雑誌販売推定額(本体価格)は、前年同月比7・9%減の276億7400万円と大きく落ち込んだ。内訳は書籍が同4・8%減の504億7400万円。前月の12ヵ月ぶりの増加から再び減少に転じた。雑誌は同10・1%減の672億円で、減少幅はついに10%台となった。送品稼働日が1日少なかったことが響いた。雑誌の内訳は月刊誌が同9・5%減、週刊誌は同12・3%減と、いずれも大幅な減少となった。
 返品率は書籍が前年同月と比べ0・8ポイント減の43・0%、雑誌が同1・5ポイント増の39・6%となった。書籍は2ヵ月連続で前年同月を下回り改善傾向が見られるが、雑誌の上昇は止まらない。
 8月の書店店頭の売り上げは書籍・雑誌とも約6・0%のマイナス。消費税率がアップした4月以降不振だった売れ行きは若干持ち直した。
 書籍のうち文芸書は、半沢直樹シリーズの新作『銀翼のイカロス』(ダイヤモンド社)が初版で25万部、発売1ヵ月で60万部に達したことなどが寄与して、文芸書全体はほぼ前年並みとなった。
                               (紙之新聞


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