お問い合わせ
王子HD、伊藤忠エネクスと合弁で電力小売りに参入

 王子ホールディングスは9月26日、電力小売りに参入すると発表した。伊藤忠エネクス梶i=エネクス、東京都港区、岡田賢二社長、)と、王子HD子会社の王子グリーンリソース梶i=王子GR、東京都中央区、藤原省二社長)が電力販売の合弁会社設立で基本合意し、新電力事業で国内に電力供給する。
 合弁会社は「王子・伊藤忠エネクス電力梶vで、株主構成はエネクス60%、王子GR40%。設立は2015年1月を予定。資本金は1億円で本店および社長は未定。2015年4月1日に電力販売を始め、販売目標は5年後に年間約30億キロワット時、売上高は500億円を目指す。
 東日本大震災以降、国内の多様な電源の有効利用が必要とされ、新たな電力市場の拡大が期待されている。そこで、2016年に予定されている電力小売りの自由化を前に、伊藤忠グループのエネルギー中核を担うエネクスと、国内有数の自家発電設備を有する王子グループが提携することで、国内トップクラスの電力供給の新電力事業者となる。
 王子HDは製紙工場の余力電力や各工場で新設する発電設備などを有する。また、2015年に日南工場と江別工場で2万5000キロワットのバイオマス発電を稼働させ、10万キロワット級の大型火力発電所の新設も検討していて、早期に20億キロワット時の売電ができる体制を整える方針だ。
                               (紙之新聞


トップページに戻る