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9月東京地区卸商商況、大口少なく平判が減少傾向に

 東京地区卸商段階の8月の印刷用紙市況は、印刷用紙Aが前年同月比0・1%減で、微減ながら2ヵ月連続の減少となった。そのうち平判は4・5%減だったものの、巻取は18・5%増と増加した。巻取は生損保ともに動きが活発で、目論見書の特需もあり前年を大きく上回った。平判は生保の申し込み書等の需要もあったが、大口物件が見られず前年を下回った。
 A2コートは同9・3%減で、そのうち平判が同5・8%減、巻取は22・6%と大きく減少した。夏季休暇の長期化と各業種の秋需に向けた新商品などに特筆する動きがなく、全体的な荷動きは低調に推移、前年を大きく下回った。特に小口化傾向で巻取の落ち込みが目立った。
 A3コートは同1・9%減で、平判は14・2%増となったものの、巻取が8・6%の減少だった。夏のレジャー関連、食品などのスーパー関連、不動産などの小口のチラシが多く、平判の動きは堅調だったが、巻取の動きは鈍く、全体は前年を若干下回った。
                               (紙之新聞


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