お問い合わせ
五洋建設が製紙スラッジを軟弱土壌の改良材に再資源化

 建設大手の五洋建設梶i本社・東京都文京区、清水琢三社長)はこのほど、製紙工場で発生する産業廃棄物の製紙スラッジ(汚泥)焼却灰を受け入れて、軟弱土壌改良材として再資源化する新たな事業を立ち上げると発表した。千葉県袖ヶ浦市にある同社の機材センターに産業中間処理施設「袖ヶ浦エコランド」(仮称)を設置し、2015年初めにも事業化する予定で、同センター敷地内で、焼却灰に含まれる重金属やフッ素などを不溶化処理するプラント建設に着手した。
 施設運営には五洋建設のグループ会社のジャイワット梶i宮城県仙台市、古野博巳社長)が当たる。ジャイワットは建設汚泥を造粒・固化して埋め戻し材にする再資源化事業で実績があり、この技術をベースに製紙スラッジ焼却灰を軟弱土壌改良材の製造技術を確立した。
 製紙工場から受け入れた乾燥状態の焼却灰に、独自開発した重金属不溶化材を添加。土壌汚染対策法の土壌環境基準を満たすように不溶化する。不溶化処理で軟弱土壌の改良材となった製紙スラッジ焼却灰は、軟弱土壌に混ぜ込むと、短時間で土中の水分を取り込み土壌強度を高められる。
                               (紙之新聞


トップページに戻る