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7月の東南ア紙・板紙市況、需要盛り上がらず取引も低迷

 国際紙パルプ商事がまとめた7月の海外紙パルプ情報によると、東南アジアの市況は低迷したまま膠着状態になっている。需要は全く盛り上がらず、取引は不活発で、限定的な実需に基づいた取引に終始している。
 中でも紙商の商売が特に落ち込んでいる模様。特にコート紙は価格対応にて、まとまった量を確保する傾向にあったが、今では小ロットに対しても10〜20米ドルで対応する供給メー力ーも出てきており、各供給メーカーは満足に受注できていない。
 香港、東南アジアの現地港渡価格は1トン当たりで、上質コート紙(100グラム)720〜770米ドル、上質紙(70グラム)780〜820米ドル、未晒クラフトライナー(175グラム)605〜615米ドルとなっている。
 インドネシアでは、商業省管轄下に設置されたセーフガード委員会により、紙の輸入に関する措置の調査が行われている。これはインドネシア国内の製紙企業2社の「輸入数量の急増が国内産業に重大な損害を与えている」という申し立てによるもの。
 しかし、その一方で、インドネシア国内で生産できない薄物コート(85グラム以下)紙等も含めた措置は、印刷・加工コスト増を招くという意見も輸入関連企業から出ている。同委員会は今後の方針を検討中。
                               (紙之新聞


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