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レンゴー、レアアースを使用しない発光体の開発に成功

 レンゴーはこのほど、レアアース(希土類)を使用することなく、可視光照射で発光する蛍光体「ガイアフォトンγ(ガンマ)」の開発に成功した。同社はすでにレアアースを使用しない全く新しい蛍光体として「ガイアフォトン」を開発しており、ガイアフォトンγはその改良版。
 既存の蛍光体は原料にレアアースを使用し、そのほとんどを中国などからの輸入に頼るため、輸出国の政策の影響を受けるとともに、取引価格も高止まりしている。特に、赤色に発光する蛍光体の価格は非常に高価。ガイアフォトンγは、レアアースではなく銀を使っているため、製造時のエネルギー消費が圧倒的に少なく、価格も既存品の数分の一以下になると見込まれる画期的な蛍光体。
 また、ガイアフォトンγについては、このたびの開発成果が独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の平成26年度希少金属代替・低減省エネ材料技術実用化開発助成事業に採択され、今後、約2年後の実用化を目標として、発光強度の向上や熱劣化特性等の研究、開発に引き続き取り組んでいくことになる。
                               (Web業界紙)


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