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6月の香港紙・板紙市況、不需要期入りで価格下落の予想

 国際紙パルプ商事がまとめた6月の海外紙パルプ情報によると、東南アジアでは年初に印刷用紙の値上げが受け入れられた後、上質紙やコート紙の一般印刷紙価格は前月からほぼ横ばいである。しかし、これから例年荷動きが不調となる夏場に突入するので、今後数ヵ月は需要・価格共に下がることが予想される。
 再生段原紙については、中国メーカーが輸出を再開したこともあり、市場への供給量は高い水準である。第1四半期の旧正月期における中国メーカーの生産縮小に見られたような供給のタイト感は、現在の市場では乏しくなっている。
 香港、東南アジア現地港渡価格は、上質コート紙(100グラム)=720〜770米ドル、上質紙(70グラム)=780〜820米ドル、未晒クラフトライナー(175グラム)=605〜615米ドル、テストライナー(125グラム)=395〜430米ドルとなっている。
 新聞用紙はカナダ、ロシア、中国、韓国からの輸出が増加したことにより、価格は引き続き低い水準で推移している。新聞メーカー各社は原材料価格の上昇により生産コストが増加している状況下、厳しい対応を迫られている。
                               (紙之新聞


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