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西段工、避難所に段ボールベッド提供で大阪府と防災協定

 西日本段ボール工業組合(理事長=大坪清レンゴー社長)は7月29日、大阪府(松井一郎知事)と「災害時における段ボール製品の調達に関する協定」を締結した。大規模災害が発生した際、避難所に段ボール製簡易ベッドを優先供給する。
 同日に大阪府公館(大阪市)で調印式があり、大坪理事長と小河保之大阪府副知事が協定書を取り交わした。
 簡易ベッドは長さ195センチ、幅90センチ、高さ35センチのサイズ。段ボール箱を束ねた造りで、最大約9トンの重量に耐える。東日本大震災被災地の避難所生活に役立てようと、Jパックス(大阪府八尾市)とレンゴーグループのセッツカートン(兵庫県伊丹市)が共同開発した。
 被災地の避難所では床の上に毛布などを敷いて直接寝る生活が続いたことで、被災者の健康被害が相次いだ。大坪理事長は、「段ボール製簡易ベッドは、二次災害を防ぐための1つのツール。全国の自治体に呼び掛け、この防災協定を広げていきたい」と話した。
                               (紙之新聞


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