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日印産連、GP認定工場を2年後500工場に引き上げ

 一般社団法人日本印刷産業連合会(日印産連、稲木歳明会長)はこのほど、環境に配慮した印刷工場を認定するグリーンプリンティング(GP)工場を、2年後をめどに約6割増の500工場に増やすと公表した。官公庁や民間企業などの取引先に認定工場の活用を勧め、中小零細の印刷工場には認定取得の利点を訴えていく方針だ。
 印刷業界は都市型・地域密着型の産業であり、環境保全対策は欠くことのできない重要な事項だ。しかし、業界の約9割が従業員10人未満の小規模工場で、人的・費用的になかなか対応できない状況にあった。
 そこで、印刷業界団体の代表である日印産連が中心となり、印刷企業が環境負荷低減に積極的に取り組むための具体的指針として、2001」年に印刷工場と坪刷製品の環境配慮を推進する自主基準「印刷サービスグリーン基準」を制定。さらに2006年には、基準を達成した印刷工場・印刷資機材・印刷製品を認定するGP工場認定制度へと発展させた。現在は、オフセット印刷部門、シール印刷部門、グラビア印刷部門、スクリーン印刷部門の四部門で認定している。
 認定取得に当たっては、有害物質を含まない薬剤の利用や、有害物質を含む薬剤の放置禁止などを専門家が審査する。費用は9人以下の工場ならば8万円。審査の結果、認定取得に足りない部分は審査員が指導し改善を促す。
                               (紙之新聞


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