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6月の東京卸商市況、上質は巻取が好調で3ヵ月ぶり増

 東京地区卸商段階の6月の印刷用紙市況は、印刷用紙Aが前年同月比2・8%増で、3ヵ月ぶりに増加に転じた。そのうち平判が同1・9%増、巻取が同6・4%増となった。平判は株主総会関連の動きが例年通り堅調に推移し、前年並みの動きだった。巻取は保険の約款や金融ファンドの目論見書等の動きが活発で、前年を上回った。官公庁関連は動きが少なく、再生紙は大きな動きは見られなかった。
 A2コートは同5・9%減で、そのうち平判が同1・6%減、巻取が20・3%減となった。株主総会関連や損保関連の印刷物の需要はあったものの、全体としては小口化の傾向にあり、平判は堅調だったが、巻取は前年を大きく下回った。
 A3コートは大学・高校入試関連、ボーナス商戦向けチラシ等の影響により、荷動きはほぼ前年並みに推移し、全体で同0・7%増、平判が同2・5%増、巻取が0・3%減となった。
 ノーカーボン紙は生損保、金融、自動車関連に動きが見られたものの、帳票全般としては消費増税前の駆け込み需要の反動が続き、平判が6・3%増、巻取が0・1%減とほぼ前年並みだった。
                               (紙之新聞


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