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5月の出版販売額は依然低迷も前月よりは持ち直し

 出版科学研究所が発表した5月の書籍・雑誌販売推定額(本体価格)は前年同月比5・0%減の1124億5600万円で、前月よりも減少幅が縮小した。内訳は書籍が同6・0%減の513億9000万円、雑誌は同4・2%減の610億6600万円と、書籍の減少幅が雑誌を上回った。
 雑誌の内訳は月刊誌が同1・5%減、週刊誌が同13・8%減。月刊誌の減少幅が小さかったのはコミックスの好調に支えられたもので、月刊定期誌は依然厳しい。週刊誌は曜日の関係で発行本数が少なかったジャンルがあり、その影響もあって大幅減となった。
 返品率は書籍が前年同月比2・7ポイント増の43・4%、雑誌は同0・4ポイント増の42・9%。書籍の売れ行き鈍化が返品増に跳ね返っている。雑誌はある程度供給量を維持しつつ効率販売を目指すものの、じりじり返品率が上昇している。
 5月の書店店頭の売れ行きは、前月の落ち込みから若干持ち直した。
 書籍は売れ筋商品が前年同時期に比べて少ないため、5月は予想通り振るわなかった。
                               (紙之新聞


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