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北越紀州製紙、中国の白板工場のマシンが8月に生産開始

 北越紀州製紙が中国・広東省江門市に立ち上げた白板紙工場は、6月から試運転に入り、いよいよ8月から生産を開始、実質的な営業運転に入る。年内にはフル生産を目指す予定だ。
 投資総額は約150億円で、年間生産能力は30万トン。同社の国内白板生産能力と合わせると年産能力は約60万トンになり、最大の白板メーカーになる。
 中国・広東省の白板工場「江門星輝造紙有限公司」は2012年12月に起工式を行い、建屋の建築を開始し、約1年の工事を終え、主要な機械設備は完了し、調整に入っていた。抄紙棟と倉庫の全長は535メートルの巨大なものとなる。
 予定では今年の6月から営業運転すると公表していたが、機械の調整と試運転で2ヵ月間遅れたが、さまざまな中国での工事、生産条件から考えるとほぼ計画通り進行している。
 生産する白板紙はコート白ボールで、表は白色で裏はネズミ色の板紙で、業界では通称「コート白、裏ネズ」呼ぶもの。国内では日用雑貨のパッケージでよく見かける種類の板紙だ。
 表の白色はバージンパルプ、裏のネズミ色は古紙で古紙の部分がメインの原料となる。倉庫は集荷されてきた古紙を処理する調整室にもなっている。
                               (紙之新聞


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