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4月の東南アジア紙・板紙市況、上質紙は需要が堅調

 国際紙パルプ商事がまとめた4月の海外紙パルプ情報によると、東南アジアでの上質紙の価格は、需要堅調により前月と同値で推移している。価格は780〜820米ドル程度。インドネシアでは7月に大統領選を控えていることや学校の新学期に備え、教科書用途で上質紙の需要が高まっている。
 上質コート紙は、韓国メーカーが6月抄造分よりトン当たり約10〜20米ドルの値下げを行い、積極的に注文を集めている。今後はインドネシアの製紙メーカーも韓国のメーカーに追随して価格を下げることが予想される。
 産業用紙では、前月から価格面で大きな動きはなかった。インドネシアのメーカーもレバラン(ラマダンの終了を祝う日)が控えていることもあり、国内での需要が高まっており、積極的に輸出向けには動いていない。レバラン後、国内の需要が落ち着いた頃に動きを見せることが予想される。また、ベトナムでは新しく2つの段ボール工場が今年度に稼働予定で、ベトナム国内の消費数量が増加するごとが予想される半面、新しく稼働することによりプロモーション価格でオファーされることもあり、市況価格が下がると見られている。
                               (紙之新聞


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