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4月の出版販売額、書籍・雑誌が増税の反動で大幅低迷

 出版科学研究所が発表した4月の書籍・雑誌販売推定額(本体価格)は前年同月比6・5%減の1339億1600万円で、ここ1年で最も大きな落ち込みを示した。内訳は書籍が同7・7%減の606億2300万円、雑誌は同5・4%減の732億9300万円といずれも大幅減となった。
 雑誌の内訳は月刊誌が同4・1%減、週刊誌は同10・1%減。好調だったのは『進撃の巨人』最新巻の発売があったコミックスで、ほぼ前年並みだった。
 返品率は書籍が前年同月に比べて0・6ポイント増の34・8%、雑誌が同0・7ポイント増の42・1%。雑誌の返品率は上昇が止まらない。
 4月の書店店頭売れ行きは消費税率が引き上げられた反動で、前年同月に比べて10%近くダウン。反動減が予想される5月以降も売れ筋商品の不足もあり、当面厳しい状況が続くと見られる。
 書籍は本屋大賞の発表、村上春樹の新刊発売と大きな話題があったものの、売れ行きは振るわず目新しさに欠けた。
                               (紙之新聞


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