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1四半期東南ア紙・板紙市況、新聞用紙が前四半期比下落

 国際紙パルプ商事がまとめた海外紙パルプ情報によると、2014年第1四半期の東南アジアの紙市況は上質紙・上質コート紙が前四半期比で15〜20米ドルほど価格が上がっている。パルプの高騰と旧正月明けの需要増によってメインサプライヤーであるアジア各国のメーカーは値上げのアナウンスを実施しており、価格水準は上がっているが、上質コート紙については13年第1四半期と比べていまだ30米ドルほど低い価格帯となっている。
 一方、欧州メーカーの一部では、引き続き安値のスポットオファーが続いており、市況価格の先行きについては不透明である。
 東南アジア現地港渡しの現行価格は、1トン当たり上質コート紙(100グラム)で720〜770米ドル、上質紙(70グラム)が780〜820米ドルとなっている。
 また、東南アジア・東アジア各国の14年第1四半期の新聞用紙価格は、前四半期と比べて10〜20米ドルほど下落している。昨年第4四平期は前期比で5〜15米ドルほど下落していたので、13年第3四半期比では15〜35米ドルほど下落したことになる。新聞用紙メーカー各社は原材料価格の上昇により生産コストが増加している状況の下、厳しい対応を迫られている状況だ。
                               (紙之新聞


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