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4月東京卸商市況、増税前の駆け込み需要の反動で弱含み

 東京地区卸商段階の4月の印刷用紙市況は、印刷用紙Aが前年同月比5・0%減。そのうち平判が同7・5%減、巻取が7・5%増となった。年度末の季節需要も落ち着き、消費税増税前の駆け込み需要の反動もあり、全般的に印刷物が減少している。学参系も一段落したため平判の動きが悪かった。消費税増税の影響により宣伝物は低迷しているが、株主総会の動きがあり、巻取は前年を上回った。官公庁関連も新年度で引き含いが多かった模様だ。
 コーテッド紙のA2グロスは平判が同0・8%減、巻取は16%減、A2マットは平判が2・6%増、巻取が19・8%減となった。
 年度末需要と消費税増税関連の積み残し、それにゴールデンウィーク前の旅行関連のチラシ・パンフの動きもあり、平判はグロス・マットいずれも前年並みとなった。一方、消費税増税後の反動により、自動車・不動産等の需要が低迷したため巻取はグロス・マット共に前年を下回った。A2コート全体では同3・5%減、平判が0・5%増、巻取が17・9%減となった。
 A3コートは、ゴールデンウィーク前の家電量販店・スーパー等のチラシみ動きが見られたが、消費税増税後の反動の影響が大きく、平判は同12・4%減、巻取は16・1%減、A3コート全体では同14・9%減で前年を大きく下回った。
                               (紙之新聞


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