お問い合わせ
3月のアジア紙市況、旧正月明けも需要は回復せず

 日本紙パルプ商事国際事業推進本部がまとめた3月のアジア紙市況のうち、指標となる香港の一般市況概況は、本来、旧正月明けで荷動きが活発になってくる時期だが、期待されたほどの盛り上がりとはなっておらず、需要は回復していない。
 輸出用書籍の注文は徐々に増えてきているようだが全般的には勢いに欠ける。香港内の新聞・雑誌部門に関しては、部数減、ページ数減の傾向は止まらず、各社がコストダウンに取り組んでいる。
 大手印刷会社が厳しい競争を繰り返しながらも何とか注文を獲得する一方で、中小の印刷会社は受注に苦戦しており、それに伴い紙商の在庫販売も低迷が続いている。
 需要に盛り上がりが欠ける中、用紙価格の値上げが思うように進んでいない状況だ。
 香港のコート紙は、荷動きが活発になる時期だが、一向に盛り上がりが見られない。各メーカーとも、コストアップ分を売価に転嫁しきれず、低価格品の底上げが若干実現した以外、全般的に価格はほぼ前月と同水準で推移した。
                               (紙之新聞


トップページに戻る