お問い合わせ
日本製紙、現・次期社長が揃って社長交代の会見を開く

 日本製紙は4月24日午後3時から、東京都千代田区神田駿河台の本社で、芳賀義雄社長と馬城文雄取締役・常務執行役員の2人が社長交代人事の発表に臨んだ。
 芳賀社長は、第4次中期経営計画の最終年度だが、次の中計の立案から実行までを担ってもらうには、良いタイミングとして、2008年6月の就任から6年間を振り返り、期間中はリーマン・ショックによる需要の激減や東日本大震災による石巻工場の壊滅的な被災を挙げ、「非常に厳しい試練の連続だったが、被災だの完全復興と経営再建に着実に手を打ったつもりです」と述べ、成果として3点を挙げた。
 @洋紙事業の収益力強化のため、2009年および2011年と2度にわたる生産能力の2割に当たる179万トンの設備削減、A震災被害による悪化した財務体質の回復に努め、震災前の財務体質のレベルに1年前倒しで達成できる見通しがついた、B今後の成長のあり方として、事業構造の転換を推進し“総合バイオマス企業”を標榜し、道筋を付け、次期社長に馬城氏を指名した。
 馬城氏については、粘り強さ精神的タフさを持ち、長く原料調達を支え海外経験にも裏打ちされ、グローバル感覚に非常に優れていて力強く引っ張っていってくれるリーダーとして相応しいと、指名の理由を挙げた。
                               (紙之新聞


トップページに戻る