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三菱製紙、医療分野で点滴用留置針固定用テープを発売

 三菱製紙は新規参入した医療用機器分野の第1弾商品として、留置針固定用テープ「ダイヤエクール」を4月下旬に発売する。
 この商品は、経済産業省が主催する「課題解決型医療機器開発事業」で提案があった国立大学法人群馬大学医学部付属病院・麻酔科蘇生課の齋藤繁教授らと共同開発したもの。
 医療の臨床現場で行われている処置の中で、点滴回路の確保は重要であり、かつ頻度の高い措置だ。多くの固定用テープは操作が煩雑であり、単独で処置を行うことが難しく、介前者を要することが多くなる。さらには、現在の形状では点滴回路−留置針のコネクト部分が皮膚に直接接触し、長期留置で皮膚傷害の原因となり、腫瘍形成に至ることも散見され、患者の医療満足度を著しく低下させている。
 ダイヤエクールは、これらの課題を解決する目的で開発された。留置針の固定を1人で安全かつ清潔に行うことができ、同社が開発した不織布パッドによりコネクト部分の皮膚への圧迫を軽減することができる。
 同社は昨年7月に第二種医療機器製造販売業許可を取得して、同商品で本格的に医療機器分野への参入を果たした。現在、さまざまな医療機関や研究機関とともに医療機器の開発を進めており、今後も順次、新たな医療機器を市場に投大していく方針だ。
 同社ではダイヤエクールシリーズで3年後に売上高1億円を目指している。
                               (紙之新聞


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