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3月の東京卸商市況、上質紙とA2・A3が伸びる

 東京地区卸商段階の3月の印刷用紙市況は、印刷用紙Aが前年同月比0・5%増、そのうち平判が同1・1%減、巻取が同8・4%増となった。例年通り学参・金融関係などの年度末需要が昨年並みにあり、全体で前年実績を維持。アベノミクス効果で証券関係の大型案件があり、巻取は前年を上回った。官公庁の動きも活発で再生紙の需要も伸びた。
コーテッド紙のA2グロスは平判が同9・9%増、巻取が1・1%減、A2マットは平判が18・3%増、巻取が1・5%減となった。年度末需要に加え、消費税増税を控えカタログ・パンフレット等の価格改定等により需要が旺盛となり、平判はグロス・マットともに前年を上回った。
 一方、巻取は印刷物の小ロット化による平判への移行や通販のネット化が進む中、商流にも変化が見られ、グロス同1・1%減、マット同1・5%減とともに前年を下回った。A2コート全体では、同10・0%増、平判が13・4%増、巻取が1・3%減となった。
 A3コートは年度末需要の盛り上がりと消費税増税前の駆け込み需要によりスーパー・家電量販店等のチラシの動きが良く、平判は同4・7%減と前年を下回ったが、巻取は同4・0%増となり、A3コート全体では同1・0%増と前年を上回った。
                               (紙之新聞


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