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厚労省が今年3人目となる胆管がん患者を労災認定

 厚生労働省は4月4日、大阪府内の印刷会社で働いていた60代の男性1人を、新たに胆管がんとして労災認定すると決めた。これで発症が確認された2012年からの認定者は合計29人となり、そのうち13人が認定時死亡している。
 専門家検討会は、インクの洗浄液に含まれている高濃度の「ジクロロメタン」に、8年間さらされていたことが発症の原因になったと認めた。
 今年になって厚生労働省は、1月31日に愛知県の30代の男性と、北海道の50代の男性2人に、労災認定を決めていた。その時点で認定者は合計28人になっていた。30代の男性は2011年に死亡していて、認定時死亡が13人になっていた。
 胆管がんの集団発症は、2012年夏前に、大阪府の印刷工場で長年勤めていた従業員の間で発症し、相談を受けた産業医科大学の熊谷信二准教授らグループが調査し、インキの洗浄剤に含まれている「ジクロロメタン」と「1、2ジクロロプロパン」が原因となる可能性が高いことが解明されていた。
                               (紙之新聞


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