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レンゴー、自社素材でガス吸収シート「GasQ」を開発

 レンゴーはこのほど、自社開発素材であるゼオライト高密度結晶化パルプ「セルガイア」を用いたガス吸収シート「GasQ」を、且送ソ保存器材(東京都文京区、木部徹社長)と共同開発した。文化財保護などで威力を発揮する。
 文化財の保護、保存では空気中の特定のガスによるダメージや、文化財映像フィルム、古文書そのものが発するガスであるアンモニア、酢酸、硫化水素、VOC(揮発性有機化合物)などによる影響が問題となってきた。
 GasQは、セルガイアをスパンレース不織布に配合した素材を用いることで、幅広いガス種に吸着性を発揮するとともに、木製や酸性紙製の保管保存容器が発する有機酸からも保護する。
 セルガイアはゼオライトをセルロース繊維内部で高密度に結晶化させた高機能パルプ。ゼオライト保持にバインダーを使用しないため、ゼオライト本来の機能を100%発揮するとともに高い比率で含有率を自在に調整でき、使用による脱落もない。これまでも電化製品などに使用される銀製部品の硫化防止に効果が認められ、長年にわたる採用実績がある。
 GasQの開発では、文化財保存に長年の実績がある且送ソ保存器材が、文化財保存用不織布としてその有効性に着目し、共同で商品設計を行い、各種試験により顕揮著な効果が認められた。
                               (紙之新聞


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