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東南アジア2月市況、旧正月休み影響し商況は閑散

 日本紙パルプ商事国際事業推進本部がまとめた2月のアジア紙市況のうち、指標となる香港の一般市況概況は、月初に旧正月休みもあり稼働日数は少なく、全般的に閑散とした商況だった。
 旧正月休み明け以降は需要期に向けた用紙の手当てが徐々に活発になってきたが、依然として需要に力強さは感じられず、例年と比較しても静かな荷動きとなっている。
 旧正月の影響で、2月は中国からの輸入が前年比で大幅に減少しており、それに伴い包装需要も低調に推移した。需要の減少が続く新聞、雑誌部門においては、各新聞社・出版社がコスト削減や品質向上に努めて、他社との差別化を図る動きが見受けられる。
 価格については、需給バランスが崩れているコート紙以外は、原燃料高を受けたメーカー側の強い意向により徐々に上昇しているものの、市場は低調であるため、小売価格は据え置かれたままとなっている。
 香港の上質紙は、旧正月休みの影響で、全般的には静かな荷動きとなった。だが、価格面では原燃料高を背景に、価格修正が少しずつ浸透し始めている。
 アジア主要メーカーの2月の受注価格は、830〜890米ドル(平判、DTHC込み)前後で推移した。主要日本メーカー品は、引き続き限定された数量で1000米ドル(平判、DTΠC含まず)前後で取引されている。
                               (紙之新聞


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