10月の香港紙市況、日本メーカーは積極的に価格修正
日本紙パルプ商事国際事業本部がまとめた10月のアジア市況のうち、指標となる香港の一般市況は、需給とも前月並みの動きであり、年内はこのまま大きな変化なく推移するとの見方が強い。香港域内市場においては、大規模デモの影響が印刷物の需要を下支えしている様子が窺える。
香港の上質紙の10月度の受注価格は、April、APP等の主要メーカー価格が790〜840米ドル(平判、DTHC込み)と前月並みで推移している。KIPP、Chenming、April等からは積極的な特値オファーが出ている。
日本の主要メーカーもシェアの回復を目指していて、これまでよりも積極的な価格調整を行っており、大手紙商をターゲットとして巻き返しを図っている。
主要アジアメーカー品はほぼ前月と同レベルの2・85〜3・20香港ドル(825〜985米ドル)程度で、主要日本メーカー品が3・25〜3・45香港ドル(820〜860米どる)程度となっている。
(紙之新聞)
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