１０月東京卸売市況、荷動き低調で上質･Ａ２･Ａ３減少

　東京地区卸商段階の１０月の印刷用紙市況は、印刷用紙Ａが前年同月比１・０％減で、４ヵ月連続減少した。そのうち平判は同１・９％減、巻取は２・８％増となった。平判は、学参関連の動きは好調だったが、ちらし関連は低調に推移。また、カレンダーの４色カラー化に伴いＡ２コートヘの移行が見られ、前年をやや下回った。巻取は、金融関連の動きと引き続き生損保の動きも良く、前年をやや上回った。
　Ａ２コートは同５・２％減で、そのうち平判は２・２％減、巻取は１５・３％減となった。平判はカレンダー、映画関連、エンタメ系のパンフレット、ちらし等で動きがあったものの、各企業の経費削減が一層強まり、全体的な荷動きは低調に推移した。
　Ａ３コートは同８・１％減で、そのうち平判は３・３％減、巻取は１０・０％減となった。家電、不動産関連の冊子、ちらし等で動きがあったものの、ＤＭ等の減少により前年を大きく下回った。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（紙之新聞）


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