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特種東海製紙、本社で「紙わざ大賞」の授賞式を開催

 特種東海製紙(三澤清利社長)が主催する「第24回紙わざ大賞」の授賞式が、11月6日午前11時から東京都中央区の本社で開催された。
 開会の挨拶で三澤社長は、「本年も全国から300人を超える皆さんから応募があった。その1つひとつの作品に、作られた方それぞれの人生観、喜びとか悲しみとか苦しみがにじみ出ているように感じられた」と述べた。
 また、デザイナーで同社の特別顧問を務める廣村正彰氏は、「年々、作品がアーティスチックになってきているように思う。賞のクオリティー自体も上がっできており、他のどの賞にもない特別な領域が作られたのではないか」と話した。
 審査員の紹介後、各賞の受賞者が発表され、授賞式が行われた。最高賞の紙わざ大賞を受賞したのは、小学校教員の溝田靖浩さんの作品「紙堆朱」。当日、出席できなかった審査委員長の日比野克彦氏(デザイナー)が、事前に録画したビデオを通して、「堆朱というのは漆を塗り重ねる漆工芸の技法の1つだが、これを紙でやるという発想はシンプルだが面白い。紙の新しい可能性を伝えるメッセージ性もある」と評した。
 準大賞は折戸朗子さんの作品「フェイクかいわれ・1パック39円」。日比野氏は、「この作品はどこからどう見ても、カイワレ大根にしか見えない。近づいて見ても紙とは思えない。美術館に収蔵してもおかしくない作品だ」とリアルで精巧な作りを高く評価した。
                               (紙之新聞


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