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9月東南アジア紙・板紙市況、印刷用紙の価格競争が激化

 国際紙パルプ商事がまとめた9月の海外紙パルプ情報によると、東南アジアでは印刷用紙の各国需要の減退から価格競争が一段と激しくなっている。上質コート紙や上質紙などの一般印刷用紙は前四半期比で1トン当たり10〜15米ドルほど市況価格は下がっている。
 再生段原紙については、中国メーカーが輸出を再開したこともあり、市場への供給量は引き続き高い水準である。テストライナーの価格は前四半期比で5〜10米ドルほどの下落が見られる。
 香港、東南アジア現地港渡価格は、上質コート紙(100グラム)705〜755米ドル、上質紙(70グラム)765〜805米ドル、未晒クラフトライナー(175グラム)605〜615米ドル、テストライナー(125グラム)385〜420米ドルとなっている。
 新聞用紙はカナダやロシア、中国、韓国からの輸出が増加したことにより、価格は引き続き低い水準で推移している。新聞メーカー各社は、原材料価格の上昇により生産コストが増加している状況下、厳しい対応を迫られている。
                               (紙之新聞


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