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9月の東京卸商市況、荷動き低調で上質・A2・A3減少

 東京地区卸商段階の9月の印刷用紙市況は、印刷用紙Aが前年同月比6・0%減で3ヵ月連続減少した。そのうち平判は同8・8%減、巻取は同7・0%増となった。巻取は前月に引き続き、生損保の好調な需要に加え、テキスト関連の動きも良く前年を上回った。平判はちらし関連の減少、それに全体的な小ロット化により前年を下回った。
 A2コートは同11・6%減で、そのうち平判は同3・3%減、巻取は同36・1%減となった。秋需関連では、カレンダーや不動産関連で動きがあったが、各業種でスポット的な動きに乏しく低調に推移。特に小口化により巻取が大幅に減少した。
 A3コートは同6・5%減で、そのうち平判は同9・1%減、巻取は同5・2%減となった。不動産、求人関連のちらし等の印刷需要はあったが、全般的に低調な荷動きだった。
 ノーカーボン紙は、平判が同2・0%減、巻取が0・9%増となった。例年通り、年末商戦向け帳票と郵政関連に動きが見られた。また、損保の大型合併等のスポット案件は小口化したものの、全般的に帳票需要が増えてきており、平判、巻取ともに底堅い動きとなった。
 上質フォームは同11・0%減。大手印刷会社の内製化による中堅コンバーターヘの外注減少や官公庁での動きが少なく、前年を下回った。
                               (紙之新聞


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