お問い合わせ
紙の博物館、全国の製紙業にスポット当てた企画展開催中

 紙の博物館(東京都北区、花田心弘社長)では、「紙で旅するニッポン、〜関東・甲信越編」が3月1日まで開催されている。協力は全国手すき和紙連合会、日本製紙連合会。
 同館では今後数年に亘り日本各地の製紙業(和紙・洋紙)の歴史や現状、その特色などについて紹介。第1弾として今回は、関東・甲信地域にスポットをあてて、東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木・群馬・長野・山梨・静岡の1都9県の和紙と洋紙を展示。
 埼玉県で有名な「細川紙」は、江戸時代以来、記録用などで用いられる。展示されている「大福帳」は、火災の際に井戸に放り込み、消火後に引き上げて再度使用できるほど丈夫な強さを持つ。1978年、国の重要無形文化財に指定された。
 他に、伊勢土産で知られる“赤福”の包装紙は埼玉県小川でつくられた機械抄き和紙を使用。
 山と川に恵まれた長野県では、江戸時代中期頃から紙漉きが農家の冬仕事として行われるようになった。
 千曲川を有する飯山では内山紙が有名。楮皮を雪の上に広げて漂白する「雪晒し」は、豪雪地帯の風土を活かした製造工程が特長。強度もあり、色が白く長持ちする。
                               (紙之新聞


トップページに戻る