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紙と電子出版のセット販売「ハイブリッド型」拡大進む

 紙の本と電子書籍の“ハイブリッド型”出版や書店、経営等のビジネスモデルが拡大している。
 みすず書房や有斐閣など学術書の出版社6社と大型書店の丸善(東京都港区)はこのほど、新刊の学術書を紙の書籍と電子書籍のセットで販売する「新刊ハイブリッドモデル」のサービスを開始した。学術書の紙と電子のセット販売はこれが初。学術書の電子書籍は2012年頃から増えているが、既刊書が中心で新刊を求める声が多かった。
 セットで購入した場合、電子書籍の価格が割り引かれ、「じっくりと学習する場合は紙の本を読み、検索して効率的に読む場合は電子書籍を利用する」など、活用方法に合わせて紙と電子を使い分けできる。また、電子書籍は買い切り型で月額使用料などはかからない。
 電子書籍の配信システムは、京セラ丸善システムインテグレーションが開発した「ブックルーパー」と丸善の「丸善イーブックライブラリー」から利用者が活用方法に合わせて選択できる。主な販売先として大学の図書館を想定しており、大学が書籍を電子化することで、学生はインターネット経由で本を借りられるほか、検索もしやすくなる。
                               (紙之新聞


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