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7月の中国、輸出は紙・板紙ともに大幅に増加

 日本紙類輸出組合と日本紙類輸入組合がまとめた「紙・板紙海外動向」によると、中国の7月の紙・板紙の輸出量は53・2万トン(前年同月比22・2%増)と急増した。
 そのうち紙の輸出量は35・4万トン(同12・5%増)と大幅に伸びた。
 品目別に見ると、新聞用紙は6420トン(同23・7%減)と急減した。主な輸出先はインド(3836トン)、香港(1658トン)となっている。上級印刷用紙は5・2万トン(同2・4%増)と堅調だった。イラン向けは5959トン(同34・9%減)と大幅に減少したものの、ブラジル向けが4097トン(同19・8%増)、アラブ向けが3665トン(同9・2倍)と大きく伸びた。コピー用紙は4・9万トン(同5・6%増)と増加したが、日本向けは1・2万トン(同7・4%減)と減少した。
 塗工印刷用紙の輸出量は18万トン(同9・8%増)で、そのうち上質ベース品は11・3万トン(同6・9%減)。日本向けが1・7万トン(同26・2%減)と急ブレーキがかかった。中質ベース品は6・7万トン(同57・8%増)で、インド向け7833トン(同54・5%増)を中心に急増した。
 一方、板紙の輸出量は17・8万トン(同47・4%増)と大幅に増加。そのうち塗工白板紙は14・9万トン(同43・9%増)と、トルコ向け1・8万トン(同2・1倍)を中心に大幅増となったが、中国国内では、官庁、企業による贈答用品の高級板紙の需要減により市場は苦境にある。
                               (紙之新聞


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