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7月の印刷用紙、総在庫減少も3ヵ月連続100万トン台

 7月の上級紙・塗工紙・徽塗工紙のメーカー総生産量は52万0545トン(前年同月比7・0%減)、国内総払出量は49万7241トン(同7・1%減)で、いずれも4ヵ月連続で減少した。一方、代理店国内総販売量は50万0859トン(同4・0%減)で、こちらも4ヵ月連続の減少となった。その結果、メーカー・代理店の総在庫量は104万5519トン(同12・0%増)で在庫率は198・6%となった。前月より13・0ポイント下降して3万2271トン減少したが、3ヵ月連続で100万トン台乗せとなった。
 東京の卸商市場では主要品種である上質紙は、昨年末から年初にかけて量的に売れていたが、それも値上げが理由だった。消費増税前の国内販売量は、代理店では直前の3月は前年同月比13%増と大幅に伸びていたが、卸商段階では前年同月並みだった。
 4〜5月は代理店・卸商とも振るわなかったが、6月は代理店・卸商とも同2・2〜2・3%増と伸びていただけに、七月の回復が期待された。ところが、代理店は同2・6%減だったものの、卸商は同8・6%減と大幅に落ち込み、増税の反動がここに来て出た感じだ。
 東京市場の8月の回復についても悲観的な声が多く、需要減に伴って価格競争も露呈しているが、商戦の解決は秋需の盛り上がりの期待、一点に集まっているところだ。
                               (紙之新聞


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