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7月の東京卸商市況、板紙前年並みも上質などは大幅減

 東京地区卸商段階の7月の印刷用紙市況は、印刷用紙Aが前年同月比9・7%減で、前月の増加から減少に転じた。そのうち平判が同7・8%減、巻取が同17・7%減となった。平判は全体的に低調で、季節的に需要が少ない時期ということもあり前年を下回った。巻取は生保の窓口販売のパンフ等のスポットもあったが、需要減のため前年を大きく下回った。
 A2コートは同15・3%減で、そのうち平判が同12・8%減、巻取が同26・3%減となった。生保、損保、自動車関連の印刷需要はあったものの、カタログ、パンフレット類の需要減少により、平判、巻取ともに大きく落ち込んだ。
 A3コートは同3・7%減で、そのうち平判が同5・8%増、巻取は同7・7%減となった。旅行関連や夏の各種イベント向けのチラシの需要はあったが、小口化により平判は前年を上回るも巻取は下回った。
 ノーカーボン紙は、動きを牽引してきた大型損保合併関連等の案件がほぼ収束し、一部郵政関連に動きはあったものの、大手の内製化の影響もあり、平判が同17・8%減、巻取が同16・0%減といずれも前年を大きく下回った。
                               (紙之新聞


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