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6月の印刷用紙、生産・払出・販売の全て3ヵ月連続減

 6月の上級紙・塗工紙・微塗工紙のメーカー総生産量は52万6269トン(前年同月比4・1%減)、国内総払出量は48万6438トン(同5・0%減)で、いずれも3ヵ月連続減少した。
 一方、代理店国内総販売量は48万6315トン(同1・8%減)で、こちらも3ヵ月連続の減少となった。その結果、メーカー・代理店の総在庫量は107万7968トン(同14・3%増)で在庫率は221・7%となった。前月より2・0ポイント上昇したが、数量では1855トン減少した。2ヵ月連続で100万トン台となった。
 代理店の前3月期決算でも明らかになったように、洋紙市場は振るわない。6月の東京洋紙同業会の卸商市場は売上高が前年同月比1・4%減となっているが、各卸商の印刷用紙に関しては普段の1割から2割の落ち込みとの声が多い。
 印刷用紙は落ち込んでいるが、PPC用紙を含めノーカーボン紙、フォーム用紙など情報用紙関連の売れ行きはよく、しかも、前年同月は値上げもあり、全体に悪かったことからすればこの数字になる。
 一方、巻取を扱っている卸商は、普段の40%減で卸商の販売ゾーンでないと言う。印刷の需要減から、価格競争も出ており、日本製紙の佐藤信一常務本部長は「下げるなら自己責任で」と戒める。
                               (紙之新聞


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