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富士精版印刷、大阪府発行の『中小企業100物語』に掲載

 富士精版印刷(本社・大阪市淀川区、里永健一郎社長)はこのほど、大阪府商工労働部発行の冊子「ものづくり中小企業100物語〜経営課題を乗り越える強みの源泉」に紹介された。
 この冊子は中小企業支援室ものづくり支援課の人々が約半年をかけ、府内約700社の中小企業を訪問し、ヒアリングを実施した中から特に100社を選び出して編集したもの。
 富士精版印刷の競争力の源泉は、石川忠会長の創業以来、製薬メーカーを主要得意先としてきた点にある。医薬・製薬の世界では、小さなミスが人命に関わる。それだけに「技術向上第一主義」を掲げている。正確さと精密さが求められる医学書・医薬パンフレットで培った技術力と品質管理体制は、同社のベースとなっている。
 デジタル撮影スタジオを社内に持ち、撮影から製版・印刷まで一貫した色管理体制を確立していることも強み。撮影段階で印刷結果までシミュレートできる工場直結のスタジオは他に類がない。
 競争力を支える取り組みとして、技術を公開している点も特徴だ。オフセット印刷機に装備されるごみ取りのための「カス取り機」。これは、高度成長期に業界で問題となっていた、印刷オペレータがローラーを掃除中に腕を巻き込まれる人身事故の防止策として、同社のアイデアが採用され、標準装備になったものである。.
                               (紙之新聞


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