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大王製紙、中国の並行輸入業者と和解で紙おむつ廃棄完了

 大王製紙は2013年12月、中国江蘇省連雲港税関において、上海市の並行輸入業者(以下A社)が並行輸入しようとした同社のベビー用紙おむつGOO.N(グーン)を差し止め、さらにA社に対して2014年3月5日、同社の知的財産権を侵害するとして、A社の並行輸入品の廃棄・没収、販売行為の差し止め等を求める民事訴訟を連雲港市中級人民法院に提起した。これに対してA社から、開廷初日(4月28日)に和解の申し入れがあり、5月14日に裁判官立ち会いのもと、以下の内容を骨子とする和解が成立した。
 @A社は、差し押さえられた日本国内限定販売品を廃棄することに同意する。
 AA社は、今後、大王製紙の許諾なしに、大王製紙の商品を販売しないことに同意する。
 これを受けて、6月27日、同社立ち会いのもと、差し押さえられた日本国内限定版売品の廃棄が完了した。
 大王製紙は、大王(南通)生活用品有限公司(江蘇省南通市、同社100%子会社)を中国における正規輸入代理店としているため、それ以外のルートの中国への輸入品は並行輸入品となる。
 中国においては、GOO.Nの並行輸入品の保管状況が悪く、紙おむつが吸湿してしまい、本来の尿吸収性能が発揮できなくなる問題が発生。また、リパックされた並行輸入品のパッケージが破損し、衛生面での問題があるとして税関で破棄されるなどの事例があった。
                               (紙之新聞


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