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紙パ技術協会、理事長に鈴木邦夫三菱製紙社長を選出

 紙パルプ技術協会(山崎和文理事長)の第67回定時総会が7月11日午後0時より、東京・銀座の紙パルプ会館で開催、提出議事を承認し、1年任期の役員改選で、新理事長に鈴木邦夫・三菱製紙社長が就任した。
 山崎理事長が議長に就き開会挨拶で、現在の日本の経済状況は緩やかな回復基調にあると見てよいとの認識を示し、輸入紙の減少と景気回復で4月までの紙の出荷量は増えていることを伝え、今後の消費回復に期待した。
 しかし、印刷情報用紙の先進諸国の減少は避けられない見通しを示した上で、会社の事業形態も総合製紙会社から木材主体のパッケージに特化、あるいは産業用紙主体に転換する企業が増え、いずれの会社もバイオリファイナリーに関心を寄せ開発を進めていると流れを示した。
 海外進出について、世界的には需要が伸びており、輸出あるいは海外生産、合併、M&Aを挙げ、海外で仕事のできる技術者の育成が大きな課題と指摘した。
 次のポイントとして、紙製品の付加価値の向上、セルロースナノファイバーに代表されるバイオリファイナリーヘの進出で、「渡邉政嘉紙業課長が提唱する高度バイオマス産業に脱皮」を挙げた。
 平成26年度の新執行部は、理事長が鈴木三菱製紙社長のほか、副理事長には小関良樹王子ホールディングス取締役常務グループ経営委員と、山崎和文日本製紙取締役常務執行役員、専務理事には宮原孝則・紙パルプ技術協会専務理事の体制となった。
                               (紙之新聞


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