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セルロースナノファイバー、政府が研究開発へ予算も拡充

 経済産業省紙業服飾品課の渡邉政嘉課長は、セルロースナノファイバーが政府の進める成長戦略の新しい工業化の素材として位置付けられ、研究開発を通じてその予算も拡充していくことを報告した。7月11日午後零時から東京・銀座の紙パルプ会館で開催された紙パルプ技術協会の懇親会の挨拶で発言したもの。
 渡邉課長によると、成長戦略には産業再興プラン、新規産業創出プラン、国際プランの3つがあり、成長戦略の改訂版の中に、唯一、素材名で人ったのがセルロースナノファイバーだったと告げた。
 普通、経済産業省では戦略の中に様々な提案をするが、新素材は1つ入れば100個入らなければならなくなってしまう。したがって、なかなか入れてもらえない。
 しかし、与党自民党の循環型社会木材利用議連の議員による国会での会合に、セルロースナノファイバーのフォーラム会長の矢野浩之・京都大学教授と渡邉課長が共に参加し、プロジェクトの内容を説明した。
 セルロースナノファイバーは林学を含めた成長戦略そのものであり、従来の林業の限界点を超えた新しい工業鑑の素材として、想像し得なかった“素材革命”が起こる予感がする。こうしたものを成長戦略の中に位置付け、押し出したらどうかと提案。
 すると、議員方が、「責任持って押し上げてやる」と確約し、翌日の自民党国会議員の議論の中で、本当に提案がなされ、唯一セルロースナノファイバーが研究開発を通じて発展に向けたアクションとして入ったことを報告した。
                               (紙之新聞


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