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金沢ぺーパーショー、紙製品やアート作品を展示・販売

 6月13〜15日の3日間、金沢市の石川県産業展示館3号館で金沢ペーパーショー2014が開催され、和紙や折り紙など紙に関する各種製品の販売やアート作品の展示が行われた。
 今回初めて展示されたのが和紙製のネクタイ。金沢の伝統工芸品である二俣和紙を使ったネクタイを地元和紙職人の斎藤博氏と印刷会社の中央メディア・プロのコラボで製作した。 斎藤さんと中央メディア・プロはこれまで二俣和紙を使ったはがきや名刺を共同で製作してきたが、1300年の歴史を持つ二俣和紙の新たな使い道を示すためにネクタイを製作した。
 二俣和紙は17世紀後半、越前島の子紙と並び最上級の紙とされ、当時の加賀藩は幕府に提出する公文書に採用した。 水に弱く、毛羽立ちが目立つ和紙を普段使いできるネクタイにするために、和紙の表と裏の原料を変え、仕上げにコンニャク糊を塗布。素材の柔らかさを保ったまま強度を上げる工夫がされている。
 毎年ペーパーショーに出展している中越パルプ工業は今年も紙の原料に竹を使った竹紙(たけがみ)を展示。
 また展示を企画した中島商店は今回、原料に木材チップやケナフなどを一切使用せず、石から抽出した無機鉱物粉末(炭酸カルシウム)から作られた紙、ストーンペーパーをPRした。
                               (紙之新聞


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