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5月の東京卸商市況、上質紙巻取とフォーム用紙は好調

 東京地区卸商段階の5月の印刷用紙市況は、印刷用紙Aが前年同月比1・8%減。そのうち平判が同5・2%減、巻取同12・0%増となった。消費税増税に伴う需要の前倒しが影響して、5月も全般的に低調に推移。株主総会関連はカラー化に伴って塗工紙へのシフトが見られ平判は誠少傾向となった。一方、ここに来て新卒の採用が活発になり求人媒体が増加し、大手生損保関連にも動きが見られ巻取は大幅に増えた。
 A2コートは、消費税増税後の影響が前月より継続し、カタログ・パンフレット類の需要が減少。加えて前年は価格修正による仮需もあり、全体では同9・3%減で、そのうち平判が同7・8%減、巻取が同14・3%減と、いずれも前年を大きく下回った。
 A3コートは、A2コート同様に、消費税増税の反動によるチラシの需要減が影響して小口化が進み、平判は同6・6%増と前年を上回るも、巻取は同16・8%減と前年を大きく下回り、A3コート全体では同9・7%減となった。
 ノーカーボン紙は、生損保関連に動きが見られたものの、消費増税による駆け込み需要の反動が大きく、平判が同2・4%減、巻取が同1・9%減と、いずれも前年を下回った。
 上質フォームは消費税増税の影響もあるが、生損保関連、株主総会関連が好調で同6・3%増となった。
                               (紙之新聞


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